ブログもそう、犬との暮らしもそう。
庭を整えるのも、勉強するのも、ひとつずつ設定するのも。
まあ、めんどくさい。
すみません。「めんどくさいを」考えていたら、個人的な愚痴から始まってしまいました。
でも、めんどくさい、めんどくさいと言いながら、結局あれこれやっているんですけどね。
めんどくさいって視点からみたら日常はめんどくさいだらけです。
でも「めんどくさいからやめた」の先には、今と同じ景色がある。
「めんどくさいけど、やった」の先には、今までなかった景色がある。
犬のトレーニングまさにそう。
毎日同じことを繰り返す。散歩する。待つ。褒める。
環境を整える。
うまくいかなかったら、ハードルを下げる。
犬を変えようとするより、人間のほうが根気よく変わらないといけなかったことに途中で気が付いて、おちこんだりする。
めんどくさいし、すぐ結果はでないし、最初はできるとも思えない。
そうなんだけれど、その先にあるのって、単に「言うことを聞く犬」ではない。
犬と人が、お互いを分かって安心して暮らせる毎日。

当時は一生懸命で、めんどくさいとかそんな風に思う余裕もなく日々取り組んでいました。
でも今振り返ると繊細な犬とのトレーニングは、正直めんどくさい。
怖がりで、トリミングがつらかったんでしょう。何もかもが怖くなった愛犬。
幸いなことに車で1時間ほど走ったところに獣医行動学の専門医がいる病院がありました。
毎日、観察して記録して報告する。これが、けっこうめんどくさい。
- 今日はここまでにするのか。
- もう少し距離を取るのか。
- やり方そのものを変えるのか。
この部分は先生が読んで観察して指示してくれました。
飼い主がこの「めんどくさい」を飛ばしてしまうと、犬の「怖い」を置き去りにしてしまうことがあります。
繊細で怖がりな犬ほど、叱って行動を直そうとしない。
- 怖くてもこちらを見られた。
- 一歩近づけた。
- 落ち着いて待てた。
- 自分から確認しに行けた。
そんな小さな「できた」を見つけて、ひとつずつ褒める。
繊細な犬とのトレーニングは、できることを増やすだけのものではないと私は思っています。
「嫌だったら離れていい」
「怖かったら立ち止まっていい」
「飼い主は、ちゃんと自分を守ってくれる」
もちろん、一緒に暮らしていれば「それはダメ」と伝える場面もあります。
でも、ひとつ注意するまでに、100回褒めるくらいでいいと教わりました。
その100回を探すのが、けっこうめんどくさい。
犬をよく見ていなければ、褒める瞬間は見つけられないからです。
でも、そのめんどくささを積み重ねていくと、
「怖いからどうしていいかわからない」だった犬が、
少しずつ「やってみようかな」「これでいいかな」に変わっていく。
犬の表情も変わっていく。
幸せは、めんどくさいの先に待っている。
繊細な犬とのトレーニングは、
この言葉がとてもよく似合うと思います。
焦らずに向き合っていると、いつの間にか犬のほうから一歩を出すことがあります。
昨日まで近づけなかったものに近づいてみたり。
怖いことがあっても、こちらを見てくれたり。
一度離れてから、自分でもう一度戻ってきたり。
その一歩は、人が無理に進ませた一歩とは、たぶん違います。
自分で「大丈夫かもしれない」と決めた一歩です。とてもいい表情をします。
そこまで付き合うのは、めんどくさい。
時間もかかる。
思った通りには進まない。
それでも、そのめんどくささの先に、犬がこちらを信じてくれる瞬間があります。
そして人間のほうも、「この子はこういう子なんだ」と分かるようになっていく。
幸せは、いつもめんどくさいの先に待っている。
繊細な犬と暮らしているとほんとにそう。と思います。

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